先日、胃酸の逆流が不眠の原因のひとつではないかという研究発表がなされました。
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胃酸の逆流が不眠症の原因に
米国の多くの不眠症患者は、その原因として胃食道逆流症(GERD)を疑われることが、医学誌「Alimentary Pharmacology
and Therapeutics」9月号に掲載された新たな研究で明らかにされた。
米ジェファーソン大学医学部(フィラデルフィア)の研究者らは、医学的な原因を特定することができない睡眠障害がみられる患者16例を対象として、睡眠の状態を観察した。全例とも、過去にGERDと診断されたことも治療を受けたこともなかった。
このうち8例には日中に酸逆流の症状が認められ、残る8例には何ら認められなかった。症状のみられる患者に2〜3週間にわたって、酸分泌を抑制する薬剤であるプロトンポンプ阻害薬オメプラゾール20mgを1日2回服用させた。その結果、重度の睡眠障害に酸逆流が伴う患者のうち、6例に著しい治療効果が認められ、残る2例では効果は認められたものの、その程度はそれほど高くなった。
同大内科教授で消化器病学部長のAnthony DiMarino博士は、「これまでGERDと診断されたことのない患者でも、睡眠障害と酸逆流との間に何らかの関係が存在する可能性が示された。この結果に基づいて、安眠を得るために睡眠薬を服用する前に、家庭医や胃腸病専門医を受診してGERDかどうかの診断を仰ぐ必要がある」と述べている。
(2005年10月13日/HealthDayNews) Yahoo!ヘルスケア掲載記事より引用
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ここで出てくる胃食道逆流症の主な症状は胸やけです。胸やけくらいなら、食べ過ぎや飲み過ぎた後などに誰もが経験したことがある症状かと思います。
具体的には、強い酸性の胃液と混ざった食べ物が逆流し、食道の粘膜を刺激することで起こります。その他にも、食物を飲み込む時、ノドに違和感を覚えたり、ノドやみぞおちに焼けるような痛みを感じる場合もあります。そしてこれらを総合して胃食道逆流症と言います。
原因としては食べ過ぎや飲み過ぎだけでなく、加齢による胃と食道のつなぎ目にある括約筋の機能低下や、食道や胃のぜん動運動の低下、肥満、お腹周りを締め付けることによる腹圧の上昇などが考えられます。
あまりに症状がひどい場合は病院へ行くべきですが、日常生活の中で意識するだけでも症状はある程度緩和されます。例えば
・前かがみの姿勢を避ける
・お腹を締め付けない
・重いものを持たない
・脂っこいもの、甘いものは食べない
・カフェインやアルコールなどの刺激物は避ける
・食べ過ぎない
・食後1〜2時間は、横にならない
など。特に最後の2つは重要です。
夕食やあっさりしたものを適量食べ、肥満予防の意味も含めて食後すぐに寝るのではなく、時間を置いてから寝るようにしてくださいね。
1〜2時間経ったあとでも胸やけが続く場合は、上体を高くして寝るか、右側を下にして寝るようにしましょう。
元々胃食道逆流症は欧米人に多く、日本人にはあまり見られない症状でしたが、食の欧米化や夜型人間の増加で、最近日本でもよく見られるようになりました。
上記に挙げた日常生活での注意点はそんなに難しいことではないので、安眠を得るためにも、こういった工夫をしてみるのもよいかもしれませんね。 |