○感情のコントロール
感情をコントロールをしたり、記憶を維持するためには、神経細胞同士の情報伝達がスムーズに行われる必要があります。そこで登場するのが亜鉛。
亜鉛は、神経細胞の刺激伝達物質を合成し、脳の機能を向上させたり、精神を安定させる働きがあります。亜鉛が不足していると、イライラしたり、記憶力が低下したり、ひどい場合はうつ状態になってしまうこともあります。
「キレる」子どもが多い理由も、亜鉛不足にあるとも言われています。
○免疫力の向上
風邪にはビタミンCがいいと言われていますが、その時に、一緒に摂るといいのが亜鉛です。カラダの中に異物が入ってくると、亜鉛を含む酵素が新たに免疫細胞を作り、免疫力を高めます。ケガをした時も同じで、皮膚細胞の再生を助けてくれるので、傷の治りを早くしてくれます。さらに、粘膜を守るビタミンAも体内に留めておく作用もあるので、喉や鼻の風邪の時に亜鉛を摂ると効果的です。
ただし、亜鉛は摂り過ぎると免疫力の低下を招くので注意しましょう。
○女性ホルモン分泌促進
女性ホルモンが正しく機能するためには、亜鉛を欠かすことができません。
亜鉛が不足すると、女性ホルモンのはたらきの低下や、月経周期の乱れなどの症状が表れます。特に更年期は、ただでさえホルモンバランスが崩れがちなのですが、亜鉛が不足していると更にその症状に拍車をかけることになってしまいます。
また、更年期の女性に限らず、若い女性にも亜鉛は不可欠な栄養素です。
亜鉛が不足すると、卵子の発育にも大きな影響を与えてしまうので、妊娠を望む人や、妊娠中の人は亜鉛不足に気をつけましょう。
一方、女性ホルモンの話だと、男性には関係ないように思われるかもしれませんが、男性にとっても、亜鉛は重要な成分です。
亜鉛は別名「セックスミネラル」とも言われており、男性の前立腺で性ホルモンの合成と深く関わっていて、精子を作ったり、精子の運動を活発にする作用を持っています。亜鉛を多く摂ったからといって精力が増すわけではありませんが、不足すると精子の生産量も減少してしまうので注意しましょう。
○味覚の正常化
人間の味覚は舌にある味蕾(みらい)という器官と深い関係があります。鏡で舌を見てみると表面にプチプチとしたものが見えるかと思いますが、それが味蕾です。人間は味蕾から入ったサインが脳に伝わり味を感じているのです。
しかし、亜鉛が不足すると、味蕾の細胞の新陳代謝が悪くなり、味覚が鈍って濃い味のものでしか味が感じられなくなったり、ひどくなると、甘いものを苦いと感じたりするなどの味覚障害の症状が表れます。特に、中年期以降からは味蕾の数が減っていくので、亜鉛をしっかりと摂るようにしましょう。
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