お酒をよく飲む人は色々な悩みを抱えているかと思うのですが、中でも多いのは「二日酔い」ではないでしょうか。平日の飲み会は二日酔いになることが怖くて思う存分飲むことができませんし、週末にここぞとばかりに飲むと、次の日二日酔いで半日どころか1日つぶしてしまうこともありますよね。
みなさんはそもそも二日酔いがどのように起こるか知っていますか?
お酒を飲むと、アルコールはまず全身に回った後に肝臓に集められます。そこで酵素がアルコールをアセトアルデヒド、酢酸、水、二酸化炭素の順に分解します。そして最終的には尿や汗として体外に排出されます。
肝臓の処理能力には当然限界があるので、飲みすぎて処理能力が追いつかない場合、アルコールは完全に分解されないまま血流に乗って全身へまわり、また肝臓へ戻ってきては一定量を分解され、また全身へ…という繰り返しになります。そしてそうこうしているうちに、肝臓はアルコールを分解する酵素を使い切ってしまいます。すると二酸化炭素まで分解できなかったアセトアルデヒドなどの毒素が全身をめぐり、頭痛やむかつきなどの症状を引き起こすことになるのです。
二日酔いのメカニズムがわかったところで、先日国際頭痛学会で発表された興味深いデータをご紹介します。
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◆ 2005.10.14 【国際頭痛学会速報】
ふだん飲むアルコール量が多いと二日酔いのとき頭痛は起こりにくい
二日酔いのときの頭痛ほどつらいものはない。しかし二日酔いの原因物質アセ トアルデヒドを代謝する酵素が働きにくい人でも、ふだん飲むお酒の量が多けれ
ば、頭痛が起こりにくい可能性のあることがわかった。三越厚生事業団三越診療 所の横山雅子氏らが第12回国際頭痛学会で発表した。
お酒を飲んだとき、体内に貯まったアセトアルデヒドを酢酸に変えるのがアルデ ヒド脱水素酵素(ALDH)。しかし日本人の半分はALDHの一種であるALDH2を不活性
化する遺伝子型を持つといわれる。研究グループは、ALDH2不活性型の人は二日 酔いになりやすいことを、今年7月、雑誌「Alcoholism」に発表している。今回
は二日酔いのときの頭痛に的を絞った分析を報告した。 対象は、定期健診を受けた30〜65歳の男性139人、女性112人。ALDH2の遺伝子型
によって活性群(遺伝子型は*1/*1)と、不活性群 (*1/*2)に分けた。二日酔 いを経験したのは134人で、その7割が頭痛もあったと答えた。不活性群は、活
性群に比べて低いアルコール量で二日酔いになったと答えていたが、頭痛の頻度 や痛みの位置、痛みの強さなどには、両群で違いが見られなかった。
そこで研究グループは、二日酔いを経験した男性87人において、ふだん飲むアル コール量と頭痛との関係を調べてみた。すると頭痛があった人の数は、遺伝子型
ではなく、1日のアルコール量と関連していることがわかった。ふだんほとんど 飲まない人では、ほぼ全員が二日酔いのときに頭痛を経験し、0.1〜1.9単位(1
単位はエタノール22グラム)飲む人では約7割、2単位以上の人では4割未満と 少なくなった。ふだんから飲んでいるお酒の量が多い人ほど、頭痛も少なかった
ことから、「アルコールに対する耐性が、二日酔い頭痛の感受性と関係している のだろう」と結論づけていた。(八倉巻尚子、医療ライター)Nikkei
bp Medwaveより
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二日酔いにおける頭痛はお酒に強いか弱いかではなく、日ごろのアルコール摂取量に依存するんですね。
しかし二日酔いの頭痛がいやだからと言って、このデータの通りにエタノールを44g摂るためには、アルコール度数5%のビールを880ml飲まなくてはいけません。
頭痛については、多く飲んだ人の方が頭痛になりにくいというデータが得られましたが、だからと言って多く飲む方がよいというわけではありません。
頭痛は軽減されてもそれ以外の弊害はもちろんあるので、くれぐれも飲みすぎには注意してくださいね。
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