| 以前のコラムで、女性は男性に比べてアルコール依存症になりやすいというお話をしました。(詳しくはこちら)その時にも書いたように、アルコールに対するカラダの反応は、男女で差があります。
今回は、そのアルコールの処理について、以下のような新たな結果が発表されていたのでご紹介することにしましょう。
====================================================================================
成人女性は成人男性よりもアルコール摂取時の鎮静作用が弱く、酔っていることに気付きにくくなることが、ラットを用いた米国の研究で示唆された。鎮静作用の男女差は、女性のホルモン周期と関連があるという。
男性は女性よりもアルコール絡みの問題が多いにもかかわらず、女性はアルコールによるダメージにさらされやすい。女性は男性よりも少量で短時間飲酒をした場合でも、体に受ける影響は男性と同じで、男性に比べアルコールの影響を受けやすい。この「拡大現象」は動物でも見られ、アルコールに対して女性(雌)特有の何かが強く関与していることが考えられている。
研究では、雌ラットの発情周期(約4日間)によるアルコール作用の変化を調べたところ、ホルモン分泌の多い1日目(交尾開始期)と4日目に最も鎮静作用が顕著であることがわかった。
また成長期には、雌ラットと雄ラットに鎮静作用の性差はみられなかったが、成熟した雌ラットでは雄ラットより鎮静作用が弱まることが明らかになった。
専門家は「これらの研究結果は、女性は大人になるにつれアルコールの鎮静作用が弱まり、飲酒をしても体が酔っていることに気付きにくくなる可能性を示唆している。ある意味、成人女性は成人男性よりも酔いにくいといえる。この男女差は、ホルモン変化やホルモン変化に影響を受けた神経ステロイドなどの物質によって生じているのであろう」と指摘している。(2006年1月5日/HealthDayNews掲載記事より引用)
====================================================================================
上記の結果と以前のコラムの結果を合わせると、「女性は酔いやすいのに、酔いには気づきにくい」ということが言えます。ある意味では女性の方がお酒に酔いにくいのかもしれませんが、酔いを感じにくいだけで、確実にアルコールは体内を蝕んでいます。
もちろん個人差はありますが、女性はそもそもホルモンなどの影響でお酒に弱いカラダの構造なわけですから、男性と飲み比べたり、対等に飲むことは無理があります。
「私はお酒に強い!」と思っている女性も、実は酔いに鈍感なだけかもしれませんよ。
飲みすぎに気をつけるというのは当たり前のことですが、女性は特に、自分のアルコール処理能力を過信しすぎないことをオススメします。そして、男性は女性の「大丈夫。まだ飲める」を信じすぎず、時にはストップを
かけてあげるようにしてあげてくださいね。 |